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パラキシレン工場爆発 地元水産業に大きな痛手

2015年04月12日

【新唐人2015年04月12日】福建省漳州(しょうしゅう)市のパラキシレン(PX)工場で4月6日の夜7時ごろ爆発が起きたあと、4つのオイルタンクが何日にもわたって燃えました。火はすでにほぼ消し止められましたが、周辺地域への汚染が心配されています。すでに地元の水産品は、買い手がつかなくなっているそうです。

 

パラキシレン工場がある漳州市古雷鎮(こらいちん)のある村の住民によると、火はほぼ消し止められたものの、再度火災が起こることに備えて、消防車が2台待機しています。古雷鎮の8つの村の住民は帰宅を始めましたが、工場から最も近い杏仔村(きょうしそん)の10世帯あまりの住民は、環境汚染を案じて帰宅していません。

 

古雷鎮杏仔村の住民 陳さん

「帰りたくありません。工場の爆発で有毒かもしれませんから。家のガラスが砕けたので、住めませんし、地元のタツノオトシゴやアワビは売れないそうです。帰宅した住民によると、臭いとか戻ってきた村民もいます」

 

4月7日、オイルタンクからオイルが漏れて燃焼し、海水や空気が汚染されました。当局は今回の爆発で汚染は起きていないと強調していますが、それを疑問視する声が絶えません。

 

古雷鎮新港城の住民

「タツノオトシゴが一部 死に、エビは少し黒くなりました。汚染の影響でしょう。地元の野菜や魚は誰も食べません。我々には情報を知る権利があるのに、政府は真相を隠しています」

 

工場の爆発は水産業に大きな影響を与えましたが、特に福建省の水産品輸出額の3分の1を占める東山県の損失は最も深刻です。

 

東山県タツノオトシゴ養殖 蔡さん

「一部が死にました。あの数日間、北風が吹いていたうえ、雨も降ったので、保温棚の水が黒くなりました。買い手がつかなくなることが心配です。市場で半値以下になりました」

 

当局は爆発事故により19人が負傷したものの、死者はいないとしています。しかし、古雷鎮の村民は、工場の従業員の話として、爆発現場で死亡者が出たものの、情報が封鎖されていると述べました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/11/a1190281.html (中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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